名古屋大学工学研究科土木工学専攻 流れ地形解析学・流域保全学研究グループ
水工学講座 学生研究室
Hydraulic Engineering Laboratory

【研 究 テ ー マ】

河川樹林化・河川生態  河道管理の高度化・効率化  破堤プロセス・リスク評価
洪水流の可視化計測  洪水氾濫解析  海外流域・河川 


河道植生動態・ハビタット評価モデルの開発

🌴実河川(長良川・雲出川等)において開発した河道内植生動態予測モデルの適用性を検証した上で、iRIC Nays2DHに植生動態モデル, ハビタット評価モデルを追加し、【流れ・河床+植生+ハビタット評価】の平面二次元解析を行う
🌴『今後気候変動』における中長期植生動態・ハビタット評価モデルを構築するとともに、河川中長期管理技術の開発を行う


河道管理高度化・効率化の技術の開発

📐 航空レーザ測量データ・UAV(無人機)の調査データの普及に伴い、本研究室では河道管理の高度化・効率化に関する技術の開発を行っている
📐 ALB測量データ・3Dスキャナーを活用して、河道広範囲での樹木情報(高さ・胸高直径・密度・バイオマス量)の抽出を行い、抽出したデータは水理解析モデルに適用する
📐 UAVを利用して、河道地形や植生等の地表状況の現地調査を行い、調査したデータ・画像解析及び機械学習手法等を利用して、動態的なハビタット評価を行っている


堤防や低水護岸の被害リスク評価

📙 河道の変化が激しく危険箇所の予測が困難な河川を対象にして不確実性を考慮した危険度評価方法の構築を行う
📙 安定河道断面の概念をベースに,無次元指標Kに着目し,低水護岸の被災リスク評価手法の検討を行う


洪水流の可視化計測(画像計測)

📝 洪水流の可視化計測する際に、撮影地点から遠い箇所の解像度が低くなるため測れなくなる.この欠点を光学的工夫により緩和して、より広い条件で洪水流の可視化計測ができるようにする
📝 洪水流の可視化計測が誰でもできるように、計測手法を整理して、使いやすいハード・ソフトウエア開発としてまとめる(下記のYoutubeリンクで紹介)

  
  

洪水氾濫解析(鉄道・橋梁被害)

📕 氾濫解析(i.e. Nays2DFlood)や地理情報の分析から,洪水流による鉄道・道路の盛土等の構造物の被害発生条件を特定する
📕 被害発生を事前に予測することで,大洪水が起きても,容易にリカバリーできるまちづくりや対策を行う

海外流域・河川に関する研究

✏ブータン国・ポチュ川流域における氷河湖決壊洪水の危険度評価
✏ミャンマー・エーヤワディー地方カンインダムにおける洪水安全地帯の評価
✏バングラデシュ国にみられる低平地の網状河川を対象として,網状流路上の複雑な水理現象が作用する場での河岸侵食メカニズムを解明し,その侵食対策技術を開発する


A comparison of inundation depth and extent for three breach scenarios at Khuruthang town within the study area